他人の人生に夢中になって終わってはいけない

スポーツで世界は平和になる。
なぜかというと、フェアなルールで戦って、自分の価値を高めることに夢中になっている人は、他の人を傷つけないからです。

スポーツは、強制的にエネルギーが自分の価値を高めることに向かうんですよ。
そしてそれぞれが自分の価値を高めた後に生まれる一体感、連帯感。
お互いをリスペクトする気持ち、お互いを称えあう気持ち。
それこそがスポーツの価値です。

運動だけじゃありません。
フェアなルールで自分を磨いて競い合うものであれば、将棋でも囲碁でもe-Sportsでも同じです。

世界平和への道のりはハッキリしています。
世界中の一人ひとりが、自分のやっていることに夢中になれる世の中をつくることです。

他人を攻撃したり、他人をねたんだり、あの人は間違っていると後ろ指を指すことに一生懸命になるのではなく、ただひたすらに自分を磨くことだけに集中できる世界。
それこそが平和を実現した世界なのではないでしょうか。

不平不満、愚痴を言う人、他人を攻撃する人の共通点は、結局「暇」なんです。
暇というのは必ずしも時間的な意味ではありません。
何かに夢中になっているかどうかです。

自分の仕事に集中できていない人、自分の価値を高めることに、自分の価値を発揮することに専念できていない人が、他人に執着するんです。

オリンピアンは他の選手のことを愚痴愚痴文句言っているでしょうか。
そんな余裕はないはずです。
自分を磨くこと以外にエネルギーを向けるのは、時間の無駄だからです。

 僕たちがこのオリンピックでできること、考えるべきことは何でしょうか?
それは「他人の人生に夢中になって終わってはいけない」ということです。

金メダル取った!やったー!で終わってはいけない。
他人の人生に夢中になって終わってはダメなんです。

「よし次は私がやってやるぞ」と心に決めましょう。

 (真子就有)