意外と中年のほうが理解していない

今ネットが非常に怖いなと思ってるのは、ネットの議論って、
議論と人格が一致しちゃってることが非常に多くて。
相手の人格批判になっちゃうから、まともな議論になかなかならないんですね。

で、それを仕掛けてる人のプロフィールを見ると、大学の教授とかね、
教育者であるべきはずの人が、率先して相手を罵倒するみたいなことを。

もう少し社会とかみんなで、誹謗中傷とか、議論と人格を一緒にしてる人を見たら
「これはおかしいよね」って、きちっと割って入るようなことをやらないと。

議論と人格を分けろっていうのがディベートの第一歩。
これができてないのが今の日本、まぁ日本だけじゃないかもしれないけど、
ネットの現状なんで。

河野太郎

それは僕もすごく感じてます。
やっぱり圧倒的に足りてないのは「相手の背景を想像する」ということだと思うんですけど、
これ多分、子供のときに僕学んでなかったと思うんですよ。
教えられてない。

たぶん行きていく上で、色んな人と会って話していく上で
「あ、そういう考えがあるからこう言ってくるんだ」ってちょっとずつ学ぶんですけど。

多分、コミュニケーションが希薄になってきてるから、
より今の若い層はそれができてないのかなって思ったら、
それやってる人って中年オンリーですよね、意外と。

凝り固まってるというか、俺はこうだから、もうこの意見と違う人は
叩いていいみたいな攻撃的なことになって。

サッカー好きか野球好きかで揉めたときも、
「サッカーは嫌いだけど、お前漫画好きだよね?俺も漫画好きなんだよ」って、
こう別のところ、別軸では繋がるっていう。

「漫画嫌いだけど、ワンピースだけ読んでるんだよね」
「あ、俺ワンピース好きだよ」っていう。

細かくやってけば、絶対に人と人って何かしらは合うっていう部分を、
なんか中年のほうが理解してないのかなって。

兼近大樹