「答えがわからない問題」を考える能力

アメリカの大学で1年授業受けて、日本で3年受けてるんですけど、
日本の場合って、「答えのわかってるもの」をみんなで一生懸命覚えよう!の授業をやるんですよね。

アメリカの場合って、「こういう問題があるけど、どうしますか?」っていうのを先生が言って、
生徒が一人ずつ答えて、ボーッとしてると指されて、自分の考えを言わなきゃいけない。

でも、そこに正解はないんですよね。

ただ、「これが正解だろうな」って思うものを無理やり紡ぎ出す能力を(鍛えることを)
みんなやるっていうのを授業の中でやってるんですよ。

なので、その差はやっぱり大きい。

日本の場合って同じ授業が週に1回しかないので、週に1回やればいいんですけど、
アメリカの場合は基本的に毎日のように宿題があって、ずーっと続いてるので、
遊ぶ暇なんてマジでないんですよ。

で、落ちぶれたら落第!って形になるので。
そこの競争の違いはやっぱり大きいと思います。

昭和の時代って、みんなが「これやってくださいね」ってマニュアルを渡されて、
その通りにやる人を会社が欲しかったんですよ。

でもそこは今、もう完全にAIでできちゃいますよねって状態になると、
「答えがわからない」っていうところをやる人が必要なので、
教育そのものを変えないといけない。

西村博之