取り合わせの妙

『枝豆を買うダイハード放映日』

こがけん

「枝豆を買う」としか書いてないんですけれども、読んだ人はもう

ワクワクしながら枝豆を買って、私なら冷たい缶ビールなんかも用意して、
よし後はオンエアが始まるのを待つだけだぞ

そういうワクワクした行動も全部見えてくるんですよね。

枝豆といういかにも庶民的なものと、ダイ・ハードというあの大変なドラマ。

そのドラマを庶民的な枝豆と取り合わせる。
こういうのが「取り合わせの妙」というやつです。

今日、私に「季語が近すぎるよ」と言われた平場の皆さんは
この距離感をお手本にしてくださったらいいと思います。

(夏井いつき)