民主主義の限界

 

お金をどう使うかっていうのはね、
夏野 (剛) さんの仰っているとおり、生産性を上げていくっていうのはもうど真ん中の大正解なんだけれども、
じゃあそれを政策として、要は国のお金としてどう使うのかというのを決めるのは民主主義ですから、
民主主義の限界というのが来ちゃってるんですよ。

さっき歳出のグラフが出ましたけども、
この中で利払い費だとかなんとかを除く、財政で一番何にお金を使ってますか? 社会保障費ですね。
結局なぜかというと少子、子供の数は減る一方で、高齢化ですからお年寄りばっかり増えちゃってるわけですね。

だからそこへ医療費、年金、社会保障、結局そこへ一番お金を使う。
これがシルバー民主主義。民主主義ですから一人一票です。
お金をどんなに持ってる人でも、どんなに持ってない人でも一人一票ですから、
単純に高齢者の比率が高くなれば、高齢者よりの政策を打たざるを得ない。

これは民主主義の限界ですから。
だから本当に変えるんだったら、この民主主義の根幹から変えていかないとダメです。

(広木隆)

まさか若者に一人ニ票っていうわけにもいかないから、ということはつまり
将来をより見据えた政策を重視していかなきゃいけないっていうことなんです。

見据えるにはどうすればいいかというと、やっぱり現実から目を背けないということなんですね。

さっきのGDPの議論もそうだけど、日本も落ちぶれたとはいえ第5位だと言ってね、やってますけど、
あれはでも本当の豊かさ指標の国際比較ってのは一人当たりGDPで見るのが常識なんで、
一人当たりGDP何番だと思います?38位ですからね。

韓国にも抜かれてる。台湾にも抜かれてる。
もちろんG7諸国で、かろうじて日本入ってますけど、7番目ですからね。
遥か上にイタリアがいる状態なんです。

そういうことを言うとみんなすごく嫌な顔をする。
政治家も現実を見たくないから。

だから一人当たりGDPをどうするかっていう議論をしなくちゃいけないわけです。
そのためにどうするかというと、一番重要なのはさっき夏野さんが仰った生産性なんですよね。

人が減っても、人間が半分になっても同じことができるっていうことは、
要するに工場で人を半分にしても同じだけの生産ができる。
それぐらいの技術革新が必要で。

そのためにはどうすればいいかというと、人的投資をして優秀な人間をどんどん育てなきゃいけないので、
やっと高校無償化とか言ってる場合じゃなくて。

本当に出来の良いやつは、もう国を挙げて、どんどんお金与えて、海外バンバン留学させて、
日本に大きな富をもたらすようなことをやってもらうような投資を本来しなくちゃいけないんですけれども、
悪平等で、誰でも中学生なんとか無料、高校生なんとか無料って風にやると。

やっぱり育てるべき人を育てなきゃいけないから。

そういうことが日本はとても苦手で、やっぱり非常に社会主義的な色彩が強くなってきているから、
こういう風になっちゃう。

池田健三郎)

優秀な人を育てるという意味で高校無償化が失敗だったのは、大阪が証明していて、
公立の偏差値の高い高校が定員割れするようになったんですね。
で、なんかおしゃれなかっこいい制服かわいい制服の私立に行く人が増えてしまった。

なので、勉強する人がより勉強するんじゃなくて、
勉強しない人にお金が回るようになってしまったのが現実なので、高校無償化が
優秀な生徒を作るというのとは逆方向になっているのが事実だと思います。

税金を払う人ともらう人で、もらう人の割合がどんどん増えたら破綻しますよね。
これを昔ギリシャという国がやって、4人に1人が公務員だったんですよ。

それ破綻するよねって、破綻してEUの中で助けてもらえたんですけど、
日本はEUの中に入っていないので、破綻するしかないんですけど、
破綻しても多分どこの国も助けてくれないんだろうなっていうので、

一回破綻するしかもうこの道は止めようがないのかなと思ってますけど。

西村博之