二つの思いがある。
一つは日本サッカーにとってブラジルという国を倒したことは間違いなく大きな一歩になったと思うし、
歴史を作った日ではあるので、素晴らしい日になったと思う。もう一つは本大会で勝たないといけないので、勝利の後で釘を刺すようだけど、本大会でやってこそ本物。
彼らが本当に本大会のテンションかと言ったらそこはわからないけど、自分たちで話す必要があるし、
手放しで喜ぶ時間はない。一方で素晴らしい日になったのは間違いないとは思います。
冗談で僕たちは「戦術カタール」って言ってるんですけど。
冗談ですよ。あんまりタイトルで過激に書かないでください(笑)戦術的にミドルブロックでやっていたので、後半に体力が温存できていた。
だから後半に逆転できたと思う。今までの第2次政権は主体的に主体的にというなか、前半からガンプレ(猛烈なプレス)してたんで、
後半にちょっとエネルギー不足になって相手がそれに慣れてくるというのがあった。どちらかというと今日は後半からエネルギーを入れた感じ。
「戦術カタール」がハマったんですけど、0-2は正直本大会だとキツいと思う。
0-1まではOKだと思うし、2失点目が余計だった。1点なら大丈夫という感覚はW杯でドイツ戦、スペイン戦であったし、
2失点はどうかなと思ったけど、結果的に逆転できた。でも失点は少なければ少ないほうがいい。
試合前から失点してから2失点目を取られないようにしようとは思っていたので課題。
前半に0-0で後半にギアを上げて、少し前から行って1点、2点で2-0で勝つというのが
「戦術カタール」なのであれば大賛成だけど、0-1、0-2は余計。
グループリーグではその1点が致命的になることもある。ないに越したことはない。結果的に逆転できているのは素晴らしいことだけど、やっぱりゼロで行きたい。
(堂安律)
昨日のブラジル戦、堂安のいう「戦術カタール」とはこれですね。
サッカーにおける番狂わせの定番は、とにかく守り切って、キーパーもめちゃくちゃ当たっていて、
カウンターで1点取って1-0という形です。
ところが、今回の日本代表はドイツ戦もスペイン戦も1-0ではなく2-1、それも逆転勝ちでした。しかも、その2点はちゃんと理由があって取れている。
最大のポイントは、やはり試合の中で戦い方を変えていったことでしょう。
最初は基本的にあまり走らず、立ち位置をベースに守る。
そして、ドイツ戦では後半から、スペイン戦では前半30分過ぎから、
突然ハイプレスをかけてボールを高いところで奪って点を取る形に切り替えた。そして勝ち越したらまた後ろに下がって、なりふり構わず時間を使って守り切った。
試合のペース、時間をコントロールしたという言い方ができると思います。
この戦い方のメリットは、ペースを切り替えた瞬間に相手が戸惑い、対応できない時間帯が生まれることです。
今回の日本代表はその時間に点を取り切った。
単に運よく勝ったのではなく、"計算された番狂わせ"を起こしたということじゃないかと思います。日本代表が試合のペースをコントロールし、選手交代やシステムチェンジで能動的に戦い方を変えて勝つのは、
W杯本大会では初めてではないかと思います。
(高橋杉雄)