日本一モラルの高いスタジアムにしよう

僕は、今治でサッカーをビジネスとして成り立たせていこうと思った時に、詐欺じゃないけど
他の価値を提供しないと、お金なんて出してもらえないと思ったわけよ。

で、スタジアム建てる時に、土地の無償貸用30年決まって、設計図も出来て、工事業者も決まって、
あとは40億集めるだけですよって言われた時ぶっ倒れそうになった(笑)
40億かよと。

それで考えたのが、投資をしてもらわなきゃいけないけど、
いま今治に投資をしてくれって言っても誰もしてくれないと。

でもラスベガスだってそうで、砂漠だったんで。
そこにストーリーがあったから投資してくれたんだと。
それで、僕が考えたのが、「バリ・ヒーリング・ビレッジ 里山スタジアム」。

これからAIやICTが発達してきたら、AIの言うとおりに生きる人生がかならず来る。

AIが自分より自分のことを理解してて。
AIに「AとBとどっちと結婚したらいい?」って言ったら、
「Aと結婚したら3年以内に別れる確率68%」
「Bと結婚したら10年もつ確率80%」
って、当たるんだ。

当たるってなったら、人間は間違いなく、ナビに従って車を運転するように、AIの言うとおりに行くよ。
悪いことじゃないよ、失敗のない人生。

でも我々の幸せっていうのは、もう一つ必要だと。
失敗したところから這い上がったり、誰かと助け合って絆ができたり。

そういうものを提供する場所を作るっていうことで、僕らは本来駐車場にするところを
里山エリア」といって、畑作ったり、障がい者の通所施設作ったり、カフェ作ったり、
ドッグラン・・・いろんなことをやって。

東京の、ITや金融でちょっとメンタルが傷んだ若者が、今治に来たら人間性を取り戻して帰っていく。
それとともに、コンクリートで作って後は朽ちていくだけ、年間30日使うだけのスタジアムなんか作りませんと。
町の人の心の拠り所として365日人が行き交う場所を作るんですと。

これぐらい言うとね、コロッと(笑)
この人(堀江貴文)はね、もっと現実的だから騙されないけど。

(単なる勝ち負けのスポーツと言うよりかは、地方コミュニティだったり、地域のハブとしての
スポーツコンテンツというのをやられてるのかなと)

そうそう。
そういう、なんかみんながワクワクして、新しいものをやってみたいと思うような。

ちょうどコロナで、みんながそういう価値っていうのも大切だよねって思い始めたところだったから、
ありがたいことに、なんとか資金調達できたんでね。

(これスタジアムの柵はないんですよね?スポンサーの看板があるだけで)

柵はない。お金なかった。

お金が足らなかったけど、大丈夫だと。
日本一モラルの高いスタジアムにしようと言って。

マンチェスター・ユナイテッドオールド・トラッフォードに行った時に、ちょっと高くなってるんだよ。
そこを上がろうかとしたら、グラウンドキーパーが飛んできて「ここは女王陛下でも入れない」って言ったのよ。

「あ、かっこいい。うちもそういう風にしよう」と思って。
ブランディングしようと。

だから、うちは試合ない時は誰でもあのスタンドまで来れるわけ。
公園の中からずーっと。

でも、未だにピッチに入った人はいない。

岡田武史