AKIRA分析

*ログライン

謎めいたアキラの力を手にした鉄雄をチームリーダーの金田が助けにいく。

*テーマ

強大な力を不意に手にした人間はどうなるか?
人類の進化とは何か?
アキラとは何者か?

*舞台

近未来の腐敗した街東京

*人間関係

不良少年たちの連帯、政治家の腐敗、レジスタンス

*見せ場

バイクアクション、崩壊する都市、巨大なエネルギーの放出による爆破、
金田と鉄雄の愛憎入り混じる紐帯関係→互いに切り離せないという意味ではむしろ精神的なBL

*超能力設定

鉄雄と老いた子どもたちは超能力を使うが、金田は終始フィジカルで勝負。
超能力は原初のエネルギーに起因。

*恋愛要素

女性はほぼ冷凍庫の彼女的。
物語のために殺され、ちょっとした恋愛フレーバーを付与する。
金田の動機はケイではなく鉄雄本人を救うことにある。
鉄雄への金田の気持ちは大きすぎる。

*大人

体制へ恭順するか、抵抗するか。どちらにしても正義ではない。
美しからざる存在として描かれる。

*ストーリー

としては単純で骨子は少年たちの友情(≒愛情)の物語だが、未来都市の描き込み、爆発などの見せ場、
政治家と軍を巻き込んだ派手な展開に、少し少女たちとの関わりが描かれて推進力となっている。
球形に発動する超能力の見せ方も当時としてはビジュアル的に新しかった。(以降世界標準)

*何が新しかったか

圧倒的な映像の密度、書き込みの多い絵を動かす膨大な手間、
リアリティを感じさせるバイクの動き、爆発、崩壊物の描写、過密都市。
……アジア人の不良少年が超能力ではなく泥臭く奮闘する様? (要再検討)

*音楽

当時は未来といえばシンセサイザーなどを使うのが主流だったと記憶するが、
芸能山城組のケチャのような音楽を使い、かえって異国風味を醸し出した。
また繰り返す単調なリズムと集団の歌声は緊迫した雰囲気と高揚感を出すことに成功している。
劇伴でも新しい試みをしていた。

龍王院虎太郎)