問題は隠された

爆音とともにエネルギーを、爆発的に消費する時代があった。
眩い電飾は誘蛾灯のように人々を誘い、騒々しく過ごす時間が奨励された。

「ほどほどに!」と誰かが声を上げた時にはもう遅かった。
一刻の猶予もない時に、御褒美を見せられて、「我慢」のし方を手ほどきされる生き物を
我々は苦笑しながら眺めた。

”ほどほどに暮らす方法を実践すれば、こんなにお得!”
・・・なんと御褒美とは、さらなる消費のチャンスのことだったとは!

問題は隠された・・・・・

平沢進