努力の方向性

キャンプ中は、だいたい朝の10時から食事をはさんで14~15時頃まで全体練習を行います。
そのあとは個別の練習をするのですが、野手の中には17~18時ころまでバッティング練習を続ける選手がいます。

現役の頃、そういう選手を見ていて信じられませんでした。
全力でバッティング練習したら、私なら30分が限界だったからです。
「この選手はどうしてそんなにバットを振れるんだろう」と、本当に不思議でした。

今なら、それは努力の方向性が違うのだと理解できます。
私は短期集中型で、全力でバットを振ることが向いていました。
一方、2時間、3時間と練習する選手は、バットの角度や持ち方を変えて、いろいろなことを試していたのです。

このように、最適な練習方法は選手によって違うのです。 

同じことは、会社にも当てはまるかもしれません。
短期集中型の社員もいれば、じっくり時間をかけて仕事をするタイプもいると思います。

会社に長く残り続けている社員を見て、残り続けていることに意味のある社員なのか、そうでないのか、
部下を持つ管理職の方は、そのあたりをしっかり見て、声をかけてあげることも大切だと思います。 

真中満