新庄剛志の現役最終打席、谷繁の粋なはからいに、打席の新庄の心情、計り知れない純情な感情

1998年、勝てば優勝の横浜。
横浜リードで迎えた9回2アウトでバッター新庄剛志

谷繁、「新庄もいいだろ、もう優勝させてくれよ」とささやく。
2ストライクと追い込まれていた新庄は三振に倒れ、横浜は38年ぶりの優勝を果たす。

時は流れて2006年、日本シリーズ
3勝1敗で日本ハムが王手をかけ、8回裏 4-1で日本ハムがリード。
新庄に打席が回る。

引退宣言している新庄にとっては現役最終打席。
その新庄に対し谷繁は「おい、泣くな。真っ直ぐ行くぞ」
そんな言葉に目頭が熱くなる新庄は渾身のフルスイングで三振を喫するも、
谷繁は8年越しの借りを返す。