“全部俺の責任です”っていうリーダーを、俺は信用しない。
耳ざわりのいい言葉ではあるけど、本質的な問題解決から逃げてるように思うんだよね。
プロジェクトが失敗したり、何か不祥事が起きたとき、リーダーだけが悪いなんてこと、
絶対にないはずだから。べつに、「犯人連れてこい」って言ってるわけじゃないよ。
「何が悪かったのかきちんと原因を究明して、きちんと説明して、改善策を示す」。
これが、リーダーがすべき「責任の取り方」だろって言いたいのよ。
日本は「問題解決」より「パフォーマンス」が重要視されてる。
某事務所の問題を見てても思ったよね。
日本の謝罪会見って、壮大なる大喜利だなって。
「さあ、お前はどう謝る?うまく謝れたら許してやる」って大喜利。
でも、それはまったく本質的じゃないよね。お涙ちょうだいの演説を求めたって何の意味もないのに、
そういうパフォーマンスをリーダーに求めてしまってるのも、
日本のリーダーのあり方を歪めてる一つの原因だね。
リーダーは、そういうゴシップ性に応えなくていいんだよ。「ノー・エモの精神(ノー・エモ―ション=すべきことと、感情を切り分けて考えること)」でいい。
事実を徹底的に究明して、揺るぎない姿勢で改善策を提示して、それで終わりでいい。
俺が尊敬してるリーダーたちは、みんな「感情にムラがない」ですね。
「いつ会っても同じ」って、すごいことなんです。
自分の些細な感情を仕事に持ち込んだり、機嫌でコミュニケーションを変えない。さっき「リーダーは弱さを隠すな」って言いましたけど、それはあくまで
「チームに迷惑をかけないために、自分を装うことはするな」って意味で。自分の気分や感情を一方的に押しつけないことが、相手への何よりのリスペクトだからです。
(TAKURO)