人類の半分以上は働かないほうがいい

ただの印象論として、人類の半分以上の人は働かない方がいいと思ってるんですよ。

基本的に、生産活動をするときにマイナスの影響しか及ぼしてない人っていうのがすごく多いと思っていて。
なんか、やたら連絡網とかに入っているだけの人とか、すげー多いじゃないですか。

僕の業界だと、日本の大学の先生とかも、正直9割ぐらいの人たちはまったく何してるんだかわかんなくて。
研究の成果もないですし、授業とかも若い学生の時間を奪っているだけで何の価値も生み出してないと思うんで、
社会的にいないほうがいいと思うんですよ。

で、社会的にいないほうがいい人たちが、「だけど居てもいいんだよ」と言ってもらうための装置として
働くとか労働っていうのが今機能しているじゃないかなって思うんです。

これはすごく良くない状態だと思っていて、仕事っていうアイデンティティ以外に
自分が世の中に存在していていいんだって思えるような、いろんなアイデンティティ
もっと世の中に作っていくことがすごく大事なんじゃないかなって気がします。

役に立つっていうことの定義が狭すぎるんだと思うんですよ。
仕事をして、なんか仕事のアウトプットと言えるような感じのものを作るっていうことが
役に立つことだって僕たちは思い込んでると思うんですよ。

だけど別に、アウトプットなんて視点によってはただのゴミみたいなものであって、
ある意味では人間存在しているだけで役に立っているっていえば、言えるわけじゃないですか。

たとえば専業主婦と呼ばれるような人たちが、働いてなくても存在意義があると僕たちが思っているのは、
存在していることそのものが役に立っている、利益みたいなものを僕たちが暗黙に理解しているからですよね。

だから、家族みたいな仕組みとか、あるいは故郷みたいな仕組みとかは、
そういう簡単なお金とか生産とかに結び付けられないような価値を保っている制度だと思うんですよ。
それはもっとたくさん作れるんじゃないかなっていう。

(成田悠輔)