例えば、数字は人に説明するときのツールとしてはすごく便利なんですけど、
それによって人は動くかというとそうでもありません。
もちろん、数字で動くときもあります。
「300円安いよ〜」といった大安売りみたいなときです。
でも、「300円安いだけか。400円安いところがある」といわれたらお終いなんです。
具体的にいうと、化粧品の宣伝をするときは「300ミリリットル入り」とかといわないんです。
「3か月間もちます」といいます。300ミリリットルで3か月間使えるとき、どちらの数字を使うかです。
同じ数字でも使い方を変えるだけでインパクトが違います。
でも、間違っていると気が付かないんです。
なぜかというと、言っていることが正しいからです。さっきいった、化粧品の「300ミリリットル入り」は正しいじゃないですか。
「情報が正しい」ことと「プレゼンテーションが上手に行く」というのは相関関係が全然ないんです。
正しいことと人が動くことは別なんです。
(澤 円)