日本の芸能

ネットもなくTVばっかりやった頃、若い男性アイドル=ジャニーズてぐらい独占的で。
紅白歌合戦が、最初はオープニングでガヤだらけの中で1コーラスぐらいやったんが、
どんどん出世してトリになったりミニ特集扱いになったりして、そんな頃
親もおもんないと愚痴り出してた。

である日、歌番組に新しい男性アイドル4人組が出てきた。
またどうせジャニやろと思って見てたらびっくり、歌上手いダンスかっこいい衣装まとも、曲がいい。
みんなそれぞれその当時の今風の男の子って感じで。それがDA PUMPやった。
ISSAなんかもうキラキラしてて小気味良くて、まるで鳥山明の漫画のヒーロみたいやった。

これは売れるで!
私はプロデューサーみたいに叫んだ。
でもすぐに全然テレビで見なくなった。

しばらくして噂で、ジャニーズと共演禁止らしいと聞いた。
私は物も人もより良いほうが売れるのが自然やとおもてたからその不条理が信じられへんかった。
どう考えても全員リードボーカルで変な服着てへったくそなジャニタレより(いいすぎごめん)
DA PUMPの方が全然いけてるのに。

それでまあジャニーズ事務所が強力な権力持っててテレビ局が言う通りにしてたという話を
散々聞かされてきたんやけど、いまだにおかしいなて思う。
腐ってもクリエイティブなら、いい音楽番組を作ろうと思うなら、普通にかっこいい方を出したらええやんと。
ジャニタレやないと視聴率がとれへんて言うのも、はあ?ジャニーズファンばっかりがテレビ見んのかああ?て
その考えが不思議で不思議で。

結局番組作りをしてる側に勇気がないと言うか矜持がないと言うか、
ジャニーズに頼ってれば安泰という堕落があったんちゃうかなって思う。

制作側も本心ではジャニタレよりええ歌手や、俳優がいるて分かってんのに
それを使う勇気がなかったんちゃうか。まるで政治的なんやわ。

この文化は秋元康商法にも通じていくんやけど、結果日本のTVでの音楽、ドラマや、
映画が貧相になっていった原因ちゃうかなておもてる。

(人民)