20代で伸びる若手の特徴

ゴールをどこに設定していたかっていうところで、
「30歳までには(成功する)」っていう気持ちが強い人は20代で頑張るけど、
ロードマップを60歳までの期間で過ごしている人はランニングしがちになるよね。

30歳までってなると10年だから、とりあえずダッシュするじゃん。
「30歳になった後はその後考えよう」ってやってる人は20代で当然伸びるし、
ランニングしてる人は結局「60歳まであるから飛ばしすぎてもね」みたいな感覚でしょ?
そのマインドセットはだいぶ見ていて違う気がしますよね。

60歳までの人生プランで考えていた人って、もちろん上手くいく人も一定数いると思うけど、
やっぱり30歳ぐらいになった時に「あれ、このままでいいんだっけ?」って思う時が
絶対来るんですよ、大手企業ほどね。

なんでかっていうと、大手企業に入ったら勝ちだと思ってた人がいっぱいいて、
最初はそれでいいんだけど、30歳くらいになった時に良くも悪くも差が開くんですよ。

大手企業って、実は真ん中よりちょい上ぐらいの人に集約されちゃうんだよね。

だから、一番上だと思っていたら実は真ん中よりちょい上で、全然上がいっぱいいた。
「あれ?自分が思ってた世界と違うぞ?」って気づくのが30歳ぐらいなんですよ。

ここで人生を60歳までのスパンで考えていた人は、ちょっと後悔をしちゃうとか、
焦っちゃうとか、でももう取り返しがつかないぐらいになっちゃう人が多い印象なんですよね、
周り見ていると。

30歳で気づいたらちょっと遅いかもしれないね。
40歳だと絶対遅いね、30歳だとまだダメではないと思うけど。

よくあるのは、大手企業に行って30歳の時の年収って、超トップだと1,000万円超えるわけですよ。
でもそこそこトップだと、700~800万円ぐらいに落ち着くことが多いんですよね、30歳だと。

実は中小企業に行った奴らとか、独立した奴らって、30歳になったら2,000~3,000万円とか稼いでる人は、
特に高学歴の人だとゴロゴロいるわけじゃないですか。

その時に30歳で700~800万円で、俺大手勝ち組って思ってた人が、本当にその気持ちを維持できるかっていうと、
やっぱり怪しいんですよ。

逆に言うと30歳までは、20代前半で独立するやつがほとんどいないから、そこの差って見えないんですよ。
でも実は水面下でみんな結構環境が変わっていたりするんで、30歳で顕在化するみたいなイメージですね。

30歳の時点で顕在化しちゃうから、レースを10年スパンとか、30歳までみたいなスパンで
とりあえず走った奴のほうが結果が出る。

結局、30歳になってある程度稼げるってことは、人脈と実力がついているってことだから、
そうするとより新しい仕事とか大きな仕事っていうのは、若手で一歩一歩経験を積んでいた人よりは
実戦経験バリバリ積んでいた人のほうが横から入ってきちゃったりするから、
ずっと20代で走っていた奴の方が、30歳以降はきれいなキャリアを歩める可能性が、
これからの日本は高くなってきているよね。

(株本祐己)