お金を貯めることに意識を全振りした人が陥る3つの落とし穴

貯金は大事なんですけど、一方で、貯金の意識に伴って、「お金を使わない」というか、
「お金を使えない」人がどんどん陥っていく罠みたいなところについてお話します。

で、この貯金の話というかお金の話になったときに私がいつも言っているのは、
「先に貯めることだけ決めて、あとは自由」、結論これが最強なんです。

イメージとしては、子供に「毎日○○の練習は30分やれ」と。やることやれと。
それだけやってれば、あとはもう何やっててもいいわっていう。

お金の話になったときに重要なのが「3つとも同時にやる」っていう話でございまして、
どういうことかと言うと、
1つ目が「稼ぎを上げようと頑張ること」です。これをまず頑張りますと。
2つ目が「貯めること」です。
で、3つ目が「使うこと」っていう、この3つを同時進行でやるのが大事なんですね。

この3つのうち、どれかが欠けてたりだとか、どこかの意識がゼロだったりすると、
結局どっかで詰むんですね、これ最後。

なのでこの3つは同時進行が大事です。
これが大前提ですね。

「貯める」っていうところに意識を全振りして、「使う」という能力というか、
使う意識がゼロな人の落とし穴というのをお話します。

まず1つ目が、「貯金が減ることに恐怖を感じてしまう」。

コツコツ貯金をしていくと、自分の資産が積み上がっていくと思うんですね。
そうすると、お金を使うことによって、この貯金額が減ることに対して、
嫌悪感というか、罪悪感というか、恐怖を覚えてしまう人がいるんですね。

適度にお金を使わないとですね、お金を使うことというか、貯金額が減ることに
異常な恐怖感を覚えてしまうようになるので、そこから派生して行動力が減ったりだとか、
チャレンジ精神が減ったりするんですね。

要は、お金を使えないっていうところから、がんじがらめになるみたいなイメージです。
お金を積み上げて貯金を作って自由になれるはずが、逆に不自由になってるみたいなイメージです。
これがお金を使わない人の落とし穴として一つあるんじゃないかなと。

2つ目の落とし穴が、「お金を神格化しすぎてしまう」。
すべての考え方というか選択基準で、ドラフト1位が必ず自分の貯金額になるやつですね。

「自分の能力向上」と「自分の貯金額」の二択があったときに、自分の貯金額を取る。
「男気数値」と「自分の貯金額」の二択があったときに、自分の貯金額を取る。
「家族の笑顔」と「自分の貯金額」の二択があったときに、貯金額取っちゃう。

こういう価値観だとか、選択のベスト・オブ・ベストが自分の貯金っていう、
こういう考えになっちゃうのが落とし穴としてあります。

皆さん誤解するところですが、無駄遣いをめちゃくちゃしたりだとか、お金をバンバン使う人っていると思うんですね。

そういうお金バンバン使う人は銭ゲバで、こういう人のほうがお金が全てだと思ってる勘違い野郎みたいな、
こういう風に思ってる方も多いと思うんですけど、これ完全に逆ですね。

お金を使わない人、使えない人ほど、お金をすべてだと思ってるんですね。
なので、お金を神格化し過ぎて、その他いろんなものを失うみたいな。
こういう危険性があるんじゃないかなと。
これが2つ目ですね。

3つ目の落とし穴が、「ギブできなくなる」。
要は、中長期で見たときに、人から助けてもらえなくなるみたいなイメージです。

ここの例えで一番わかりやすいのが、後輩におごるっていう局面があると思います。
お金を「使わない」から「使えない」に行った人って、これができないと思うんです。

こういう人たちって、後輩におごるときにどういう風に考えちゃうのかというと、
自分の視野が「俺の金が減る」っていう、ここしか見えてないんですね。

要は、自分の快楽のために使う、高級バッグを買うのと同等に捉えちゃうというか、
「交換」がイメージできないんですね。

後輩におごるって、これ自分のお金は減るんですけど、一方で得るものもあると思うんですね。
シンプルに、後輩が喜んでくれるとか。

なので、極度にお金を使わない人って、自分のお金を減らして、
目に見えないと思うんですけど「喜んでもらえる」とか「信頼してもらえる」だとか、
こういう交換のイメージが湧かなくて、ただただ「自分のお金が減る」っていう、
ここに一点集中しちゃいますと。

で、こうなると結局、他人から助けてもらえない、仕事も広がらない、人脈も広がらないっていう、
要はこれもどんどん自分を不自由にしていくというか、がんじがらめにしていくことだと思う。
これが3つ目ですね。

これら3つの落とし穴にはまると、自分のマインドも、外部の対人関係も、より塞ぎ込んで、
気づいたら一人で暗いトンネルの中にいるみたいな、こういう状況になっちゃうんですよ。

なので、冒頭に言った「貯める」っていうのと「使う」っていうのは両方やるんですよ。
ここのバランスを無意識に取るのは普通の人は難しいので、
「先に貯めることを決めて、あとは自由」
こういう考え方が最強なんじゃないかなと。

やることやってれば、あとは別に無駄遣いしようが、何でも良いと思うんです。

(宋世羅)