最近、日経平均の算出方法を調べて思ったこと。
日経平均は、日本の有力株式市場(昔は東証一部って言ってた、今はプライムだっけ)の
さらに有力株200ちょっとを選んで平均を取っている指標で、これの連続性を保つために
平均には補正がかかる。極端に言えば、日経平均が選んでる200ちょっとの株を全部買って平均を取っても
発表されている日経平均とは同じ数値にならない。それなのに、インデックスファンドは「日経平均と同じ値動きで動くファンドですよ」
って言って売ってる。どうやってそれ実現するの?ファンド作ってる側は、目標の運用成績を出すためにそれ以外のものを入れざるを得なくなる。
これがオルカンみたいな全世界対象ならなおさらだ。この「それ以外のもの」に、かつてのリーマンショックの時に話題になったサブプライムローンみたいな
「わけわからないもの」が混じってない、って保証、誰かしてるの?少し調べてもみんな「だいたい連動してる」って曖昧な回答ばかりでよくわからなくなった。
そんな保証いる?
結果がすべてだし、その結果も絶対に下がらないことを約束してるわけでもなしなにをいくら買ったとかいちいち気にする人間にはインデックスファンドは不要じゃないかな
連動を目指すとは謳ってるけど完全に連動しているとは言ってない
運用報告書でベンチマーク(インデックス)との差異は報告されてんだから 気に入らねーなら買うなよ
ちゃんと説明書に書いてあるよ。
トラッキングエラーとか乖離率でググって。
連動するようにポートフォリオと配分組んでるってだけやで。
あとファイナンス理論では無視されてる信託手数料もかかる(かなり安いが)、
理論とはちょっと違うで
日経平均構成率の分、購入するだけでしょ。難しくない。
そういうインデックスファンドのアノマリーについては色んな本に書いてあるよ。
先日亡くなった山崎元氏も新規採用された銘柄ってのはちょっと上がるってちゃんと書いてる。気になるならTOPIX買えば?
「株式インデックス(指数)の構成銘柄を全部その通りに買うことなんてできないのに、
なぜインデックス投信が成り立つの?」という疑問を受け取ったので少し解説する。インデックス投信に求められるのは、「買った投資家をなるべく儲けさせること」ではなく、
あくまで「インデックスと全く値動きを実現すること」である。
インデックス投信が実際のインデックスの値動きからずれてしまうことを「トラッキングエラー」と呼ぶが、
このエラーが小さい投信こそが優れたインデックス投信ということになる。そしてインデックス投信が「インデックスの構成銘柄を、その通りに全部丸ごと買う」のは、
資金量や売買実務の問題で実現不能だ。
構成銘柄数が少ないタイプのインデックスならある程度可能ではあるが。なのでインデックス投信は、「インデックスの構成銘柄を全部買わなくても、
インデックスと同じ値動きになるポートフォリオ」を実現するために、
数学を駆使した様々な手段を用いている。これは例えるなら、世論調査の技術に近い。
世論調査はたった2000人程度の調査結果で、国民全体の意見分布を可視化しようとする技術だ。
マスコミによる調査はよく「サンプル数が少なすぎる」「固定電話向けにやるのは実態を表さない」などと
素人に叩かれがちだが、実際には選挙結果などが世論調査の結果と大きく乖離することはない。
少ないサンプル数が国民全体をなるべく代表するように、サンプル抽出や回答結果の補正技術を
関係者は磨いてきたからだ(ちなみにそういう技術を磨いていない、その辺の企業が
ネットで行った調査などは、全く調査したい集団を代表していないことが多い)。もう少し具体的に、単純化してイメージしてみよう。
例えば、ある指数の構成銘柄が3000あるとする。
3000銘柄を指数の組み入れ比率通りに買ってそれを維持するのは、1つの投信には不可能に近い。しかし、その3000銘柄の中に実は、「ほぼ似たような動きをする銘柄」が100あり、
しかもそんな100銘柄によるグループが30グループある構図だったらどうだろう。この3000銘柄からなる指数に連動するためには、この30グループからそれぞれ1銘柄ずつ、
計30銘柄を持てば十分となる。この手法を「層化抽出法」と言ったりする。実際にはこんなに単純ではないが、各銘柄の値動きの性質を分析することで、
「3000銘柄のうち数百銘柄だけ買っておけば、ほぼ指数全体と同じ値動きになる組み合わせ」
というのは見つかるものなのだ。
この組み合わせ方法と、その組み合わせが日々の資金の流出入などで歪んでしまった時の修正方法こそが、
運用会社それぞれの「秘伝のノウハウ」ということになる。ちなみに、
> ファンド作ってる側は、目標の運用成績を出すためにそれ以外のものを入れざるを得なくなる。
この疑問についてだが、おそらく資産内容の中に一部、先物などのデリバティブ商品が
入っているのを見て抱いた疑問ではないかと思う。
インデックス投信は「投資家から預かった資金を100%インデックス運用に回す」必要があり、
一瞬たりとも資金を余らせてはいけないのだが、実際には個別銘柄だけでそれを実現するのは難しい。
個別銘柄にはそれぞれ最低投資金額があり、1円単位で売買できるものではないので、
その組み合わせにはどうしても「端数」が出てしまうからだ。なので一時的に余ってしまった部分を埋めるために、指数と同じ値動きをする指数先物を
活用することがあるのだ。なので、元増田が心配するような「わけわからないもの」が混ざっていることは考えにくい。
株価指数と同じ動きをさせることに、サブプライムローンのような株とは値動きの違う商品は
なんら貢献しないからだ。
225インデックスファンドの運用のお手伝いをしていたことがあるけど、
ここに書いてあることはだいたい合ってるな。ただ、細かく言うなら、
・数学的な秘伝的というものは225インデックスくらいなら特にない。
・エクスポジャー目的で先物等の組み入れを行うのはファンドの立ち上げ時が主で
(一気にファンドの最終形まで銘柄を組み入れると自分で買い上げて高値掴みするので
数日掛けて組むが、その期間にインデックスと違う値動きをするとまずいので先物で
エクスポジャーを取る)で、100%きっちり余りなく現物株を買えないことでの
エクスポジャーの不足は普通はベータの高い銘柄の組み入れでも対処している。
先物と現物の評価は毎日の中で時間が違うから、終値がズレるし、出来れば避けたい。・目標インデックスとのズレの大きな理由は日々の解約や購入での資金流出入への対応コストと信託報酬。
・運用会社によっては親会社の株が買えないといった縛りプレイをしていることがある。
同業の株を増やすことで対応しても限界はある。といった辺りの説明もしてほしかった。
日経225は採用する225銘柄の株価×株価換算係数の合計を除数で割って計算される。
株価換算係数は銘柄毎に決まっている。つまり、この換算係数と同じ比率になるように225銘柄を買っておけば、
あとはほっといても日経平均に連動する。もちろん、時々に組み入れ銘柄の変更や係数の修正があるが、前もって変更のある日は
わかっているので変更のある日に売却・購入することで指数と連動するようにする。簡単に例を出す。
A銘柄 株価換算係数1 株価100円
B銘柄 株価換算係数0.4 株価100円
C銘柄 株価換算係数0.2 株価100円という3銘柄が日経平均だと仮定する。
除数はわかりやすく1とする。この場合の日経平均は(100+40+20)/1で160円。
この場合、インデックスファンドはA10000株、B4000株、C2000株と購入しておく。
この場合のインデックスファンドの資産は160万円。株価が
A 50円
B 200円
C 100円に変動した場合、日経平均は(50+80+20)/1で150円になる。
インデックスファンドの資産は50円×1万株+200円×4000株+100円×2000株で50万+80万+20万、
合計150万円と連動していることがわかると思う。
日経平均は225銘柄でこのようにしているだけ。といっても投資信託なんてお金が出たり入ったり毎日するんで、そんな毎日調節できるのか?
と思うかもしれない。それはその通り。
225銘柄を比率正しくきちんと買おうと思うと、今だと10億強ほどかかる。
たまたま10億ぴったり出たり入ったりすればいいが、そういうわけにはいかない。そういう場合どうするかというと、先物でヘッジする。
どこのインデックスファンドもある程度は先物のヘッジがあり、それを売買することで
一時的な資産の変動はカバーしている。
先物は指数の1000倍単位で調整ができるんで(ミニなら100倍だが、ミニを使ってる
インデックスファンドはおそらくない)3600万円単位で調整ができる。
大きなインデックスファンドからすればこれぐらいで調整できれば十分。ちなみにオルカンはMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動するよう
同じように組成されてる。当然先物もちょっと入ってる。インデックスはどれもこんなカンジで簡単に連動してくれるんで難しくない。
だからコストも安いわけ。というわけであなたの言う
> 目標の運用成績を出すためにそれ以外のものを入れざるを得なくなる
なんて話はインデックスファンドには存在しない。
コレがわかりやすいぞ