なんで神社とか教会に行くことを岡田さんは勧めるのかという風に聞かれるんですが、
「欲望とか罪悪感のリリースに最もコスパがいいから」っていうのが僕の考えなんですね。
人間っていうのはいろんな欲望や罪悪感を抱いてしまいますよね。
たとえばニュースとかで悪いことがあったら「なんで世の中こうなんだ!」とか、
「なんで世界は平和にならないんだ!」とかですね、
「なんで俺はこんなに駄目なんだろう」っていう風に
いろんなものを抱えちゃうじゃないですか。
それを教会とか神社とか、別にお寺でもいいんですけども、パンパンとやって
「世界が平和になりますように」とか「もっとまともな自分になりますように」とか
「仕事が見つかりますように」ってやったら、実は自分の心の中の負担のかなりの分量が
神様の方へパッと行くんですね。責任感がそちらの方に行って、自分の中で罪悪感がリリースされると。
もちろん必要最低限のものは残りますが、それはその人が負担できるものなんです。
そういう時のためにですね、あの広大な建物、あと法人税(免除)っていう、えげつない
ヤクザも顔負けみたいな商売っていうのを宗教関係の人はやっているわけですね。そんなえげつない商売で、既存の宗教、巨大宗教というのは存在してるんだから、
あれを僕らが使わないのは損なんですよ。
いわゆる教会とかお寺とか神社みたいなものが既にあるんだから、それに対して普通に課税して
宗教の人たちの生活を引き下げることを考えるよりは、「神様っていうものがいるに違いない」
という風に仮定して、僕らの罪悪感のリリース先として利用した方が、広大な面積、
公園みたいなもんですよね、っていうのを使えて、僕はいいと思いますので、
特定の神様は信じてないんですけど、宗教施設があったら行って手を合わせるぐらいは僕はやります。
それは自分の精神衛生上、コスパがいいからっていう、ちょっとえぐい考えでやってるところがあります。
お金は出さないです。
それは法人税とかで彼らは既に恵まれてるから、これ以上1円でも払う理由はないと思ってます。
(岡田斗司夫)