ずっと言ってるんだけど、賃金が上がらなくなってる国には希望が無いですね。
やっぱり1997年をピークに実質賃金指数は落ち続けているので。1年2年ならわかるんだけど、25年間、四半世紀落とし続けるというのも
これなかなか難しいことをやってますけど。ただ、上がる要素が無いんですよね。
四半世紀賃金が落ち続けても文句を言わない国民ってすごいと思いますよ。
だって一人親家庭とかだともう所得の中央値は200万円ぐらいになってるでしょ。
貯金ゼロ世代もめちゃくちゃ増えてるし。
何で暴動が起きないんだって思うし、もっと稼げるようになれるはずなんだし。それでいて、日本人がめちゃくちゃ不真面目で怠け者で愚かかっていうとそうでもなくて、
そこそこなのに、この25年賃金が下がり続けているのは、やっぱり政策と制度が
おかしいところがあると思うんですよね。
若い人がもうちょっとね、活躍しやすいようにしてあげたらいいなと思うんですよ。
私いくつか提案していて、30歳以下は所得税と住民税をタダにするっていう
若者減税っていうのを提案していて。世代会計ってことを考えると、20代以下の人は実は生涯にわたって損なんですよね。
受益と負担をネットで考えた時に。だから、頑張って20代、まぁ30代ぐらいまでいいんですけど、その間は所得税、住民税、
稼いだものはみんなあなたのもの、でいいと思う。で、めちゃくちゃ稼ぐ人もいると思いますよ、それでもいいんです。
だから逆に、そこで生涯年収稼ぐぐらい思いっきり働くとかね、それでもいいし。
私ならそういうことでインセンティブを与えていくのもいいし。
あと、子供国債、教育国債を発行しろと私は言ってるのは、若い世代に使う金を
借金で調達してもいいと思っていて、その代わりそれを、金融所得がほとんど偏っている
65歳以上のリッチな人に個人国債で買ってもらうと。まぁ相続税上優遇してもいいし、とにかくね、ESG投資ってあるじゃないですか、
環境とか何とかにお金使うから、社債発行して買ってくれみたいなやつ。
あれを国がやればいいんですよ。その代わり国は、教育とか科学技術に使うから、あるいは未来に投資するからっていう
使途を限定して国債を発行して、だから買って助けてくださいってやってもいい気がする。そして高齢者から若年層にうまく資産とか所得移転が起こるようなこともやったらいいと思うんです。
(玉木雄一郎)