結局ね、人って良いところを好きになったって、短いんだよこれが。
恋人とかでもそうじゃん。
嫌なところを許せるかどうかなんだよ、人間関係って。良いところを好きになるなんて、みんな好きになるわけよ。
だけど嫌なところを許せるかどうかで、結婚できるかとか、相方でいられるかってのは決まるよね。
藤森くんの良いところなんてさ、わっかりやすいじゃん。
まずビジュアルが良くて、気配りができて、で、その上でさ・・・ビジュアルが良くて気配りができる時点でさ、マジ100点じゃない?
顔が良くて、女性に気配りができて、100点じゃん、何の文句があるの?そこにさ、更に能力があるのよ。
歌うまい、ラップができる、声特徴的っていう。
で、芝居ができて、MCできるんだよ。
絶対的に良いよね、120点、200点じゃん。
芸能人としても、人としても。
って思うんだけど、嫌なところって、あんのよ、藤森慎吾って。
それが・・・究極嘘つきっていう。究極嘘つきなんだよ。
ま、それはね、ダメなところが良いところに返ってんだよ。嘘つきだから、芝居ができる。
嘘つきだから、どの女の子にも優しいわけ。
嘘つきだから、気が配れるわけ。
嘘がつける。
逆に言うと、本心が見えづらい。嘘が上手につけてしまうっていうことで、本心とは違う行動とか動きっていうのは、
まぁ息を吸うようにできてしまうんだけど、逆に言うと、嫌なところで言うとさ、
「ここで嘘つく?」っていうので、本当の意味でいうと信頼関係っていうものは・・・要するに、ファーストタッチはものすごく良いんだよ、藤森慎吾って。誰しもが。
だけど、本当の本当に腹割って、命がけで何かやろうとすると、すっごい難しくなるわけですよ。
だから結婚とか、そこまで踏み込むと、途端に藤森慎吾って、けっこう難しい城になると俺は思う。
藤森慎吾とデートする。これ一番簡単なこと。一番気持ちいい。
藤森慎吾と恋愛をする。これもまだなんとかなると思う。だけど藤森慎吾と一生添い遂げるっていうのは、途端に難易度の高いものになる・・・かもしれない。
これは中田分析だけどね、ぜんぜん違うかもしれないけど。だけどさ、そんな藤森慎吾の嫌なところを「ま、しゃーねぇか」って思えるかどうかじゃん。
俺はもう別に、藤森がどんな嘘をついても、笑えるっていうか。
「ま、そうだよねー」みたいな。
「ま、いっかー」みたいな。
「面白いよね、なんか。むしろもう笑えるよね」みたいな。
(中田敦彦)