宮城リョータから学んだ、芸能界で生き抜く方法

ときおり、さらば青春の光って桜木と流川みたいな感じなんかな〜って思います。
良く言うと、ですよ(笑)

根暗で何考えているか分からん東ブクロがいて、明るい感じの俺がいて。
普段は別にそんな喋らんし、別に仲も良くない。
でも、たまに賞レースの決勝を決めたときとかにバチーン!とハイタッチする……みたいなね。

憧れのキャラだったら仙道ですかね~。
ひけらかさないじゃないですか、実力を。あれがいいすよね。
評価はいずれ周りがするものだ、みたいな。
普通だったらすぐに褒めてほしいからひけらかしちゃうでしょ?

そういう意味では、僕の周りだと麒麟の川島さんが仙道に近い気がします。
川島さんてずっと面白かったんですけど、ひと昔前までは能力の割に
世間から評価がそこまで高くなかったと思うんですよ。

結果、世間も徐々に徐々に追いついてきて、今や佇まいは仙道じゃないですか(笑)
何を振ってもやってくれる。絶対にウケさせてくれるというかね。

僕はサッカーをやってたんですけど、身長はチーム内でも低い方です。
でも、体力にはめちゃ自信がありました。フルで試合をしてもバテませんでしたから。

宮城の「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!」っていうのに重ね合わせて、
とりあえずフルで動き回れるやつでいるべきだって思ってましたね。今もそう。
自分は芸能界で主人公じゃないっていうのはわかっているんでね(笑)

芸人としては、山王工業の松本稔にも共感しますね。
実は松本って、めっちゃバスケットボールがうまいんですよ。
なのに、だいぶキャラ薄いじゃないですか。

山王内では沢北に次ぐオールラウンダーのフォワード選手なんですけどね。
だけど、ストーリーでは三井の引き立て役にされている。

僕もお笑いが好きで、めっちゃネタも頑張ってきたけど、やっぱり天才だらけの芸能界では埋もれてしまう。
その報われなさはすごい共感しますね。

結果、ディフェンスのスペシャリスト、一之倉よりもキャラが薄くなってますから(笑)

芸能界でも一ノ倉みたいなキャラの強めなやつはゴロゴロいて、それしかできなくても、それでメシを食えていますからね。

それこそ宮城リョータですよ。“チビの生きる道”。
俺らの生きる道はもうネタしかないですから。
ネタだけはおろそかにしたらあかんというのはいまだに思っています。
ほかでは負けていても、“ネタだけは絶対に”っていうね。

どこかでは劣っていても、何か一点を伸ばせば勝てるということを、『スラムダンク』は教えてくれたものかもしれないですね。
マジで何かしらに特化していたらメシを食える時代なんで。

湘北はそんな集まりじゃないですか。
見ていたら自然と奮い立たせられますよね。

森田哲矢