子育ては短いような長いような

子供ふたりの結婚式を終え、諸々のことも終えて、やっとゆっくりできる時間ができたので少しネットに放流しようと思う。

上の子と下の子は10歳近く差のある兄妹で、周りの子供1人とか歳の近い兄弟家族に比べると子育ての時間は長かった。
人によってどこまでが子育てになるかも違うと思うけど、私は子が社会人になって2年目ぐらいにやっと手を離れたな、と感じた。

ふたりとも大学から一人暮らしをしていたけど、やはり働いて初年度はこちらもどうかなーと心配になるので、
2年目で大丈夫だな、と思えた、まあ私の問題である。
手を離れた、というか私が離しても大丈夫、と思えた、というべきか。

上の子が高校を卒業して実家を出た時に、ああもうこの子と一緒に毎日過ごすことはないんだ、
とふと実感し泣いた夜があった。
自分の親もこういう気持ちだったんだろうか、と思って無性に両親に会いたくなった日があった。

私は20代前半で上の子を産んだし兄妹が10歳近く歳の差があったから、人生の半分以上を子育てにかけてきた。
そう考えるとすごく長いような気もする、それでも子供の親でいられた時間は短かったなと感じて寂しい。

子供が自分の世界を持って、交友関係を持って、親の知らない趣味を持って、親の知らないところに出かけて…
こっちはお金のことを含めて子育てでいっぱいいっぱいな時に、子供は子供で成長していた。

うちは共働きで、ふたりともそこそこ忙しい職種だったので
それをゆっくり見ている時間がなかったのが悔やまれる。

だから、親でいられたな、と感じる時間はとても少なかった。
一緒な家でご飯を作り食べて洗濯をし買い物に行きテストのことで揉めて進路のことで話し合って、
そうやって過ごした時間はひとり18年程度、なんて短いんだろう。寂しいなあ。

でも下の子には子供がいるので時々孫を連れて会いに来てくれるのはそれはそれで嬉しい、
赤ちゃんのかわいさに何十年ぶりに触れて若返ったような気がする。

なにあのほっぺた、上の子は生まれた時からむちむちでほっぺがぷくぷくで可愛かったなあ、
なんて思い出したり。

楽しい子育ての時間をありがとう子供たち、
無事大きくなって毎日それぞれの人生を生きているだけで、
私の人生には少しも無駄な時間はなかったなと思える。

(増田)