もともと僕は「三国志」なんですよ。
出発点を振り返ると、やっぱり三国志だなと思って。
小学校の頃、三国志にひたすらハマってずっと読んでいたから。キャラクターで言ったら、「
徐庶 」がすごい好きで。
徐庶っていうのは、劉備軍に初めて来た軍師で、プラプラしてたのを劉備に拾われて、
一通り活躍して、「諸葛亮孔明」を紹介して去っていくっていう。
その間のキャラなんですけど。
なんか徐庶の生き様が、なんていうのかな、三国志ってスーパーマンが多いじゃないですか?
自分でもここだったら行けるかもしれないみたいのを感じて、子供心に。徐庶はぼちぼち優秀だけど、めちゃくちゃ飛び抜けてはないけど、
でもちょっと反骨心があって、元々いた組織というか場所から飛び出て、
諸国を放浪しながら勉強して、まぁ劉備だったら仕えてもいいかって思って、
自分がある程度まで行ったら、ここから先は俺 無理だからって言って、
もっと優秀なやつ連れてくるみたいな。これぐらいだったら、凡人でもいけるかもしれないラインだなと思って、
ずっと意識してて。
経産省を辞めた理由にもつながるわけですけど、東日本大震災あったじゃないですか。
あの時、社会が色々混乱している中で、この時こそ徐庶じゃないかと思って。これから乱世が来るみたいな感じで、だから俺も世の中に浪人として放浪して、
いつか仕えたいと思うような君主を見つけて、そこで活躍するんだみたいな。そういうのをなんか勝手に盛り上がっちゃって、「遅れてきた中二病」って言ってるんだけど、
当時盛り上がって、1年半ぐらいかけて残務こなして辞めて、本当に放浪して今に至るみたいな感じ。肝心の君主が見つかっていないみたいな、そういう状態ですけどね。
(宇佐美典也)