自分の基礎を作った本

「職業としての政治」いいですよね。

僕は「職業としての政治」と「市民政府論」の2つかな。
あとあれだ、「法の精神」。

この3つがやっぱり感動しましたね。

マックス・ヴェーバーは「官僚とは何ぞや」みたいな、そういう世界観を形作った人で、
「市民政府論」のロックという人は、「人権とは何か」みたいなものを作った人で、
自分の活動から生まれたものは自分の権利であるみたいなことを理論づけた人。

モンテスキューの「法の精神」は、これはめちゃくちゃ長いんですよ。
ただ、いろんな過去における政治体制の交流の歴史を綴っていて、
ギリシャ世界で民主制というのはいかに崩壊していったかみたいな、
衆愚政治にどう飲まれていったかとか、そういう話を書いていて。

ほんと世界中を見ていて、日本も結構出てるんですよ。
で、日本に対する指摘は結構今でも的を射てる。

日本っていうのは、法律よりも社会からの罰のほうが強いと。
社会からの罰というか、倫理的に追い詰めた結果、最終的には切腹するのが
美とされているみたいな。

そういう社会では、法律よりも世の中の目の方が高い倫理になるから、
法がちゃんと機能しないとか書いていて。

確かにそういう側面は今でもあるなと思って。

この3つは学生時代に読んでホント良かったなと思って、
それもあって官僚を目指したって感じですけどね。

(宇佐美典也)

 

職業としての政治 (岩波文庫)市民政府論 (光文社古典新訳文庫)法の精神 (中公クラシックス W 86)