小説・書籍

呼応

I thought what I’d do was, I’d pretend I was one of those deaf-mutes.(僕は耳と目を閉じ、口をつぐんだ人間になろうと考えた) (ライ麦畑でつかまえて) I thought what I’d do was, I’d pretend I was one of those deaf-mutes ... or should I ?(僕…

「自分探し」の答え

今のご時世「自分探し」なんて言葉は、人をバカにする時にしか使われない。この言葉には、元々無いものを一生懸命探している人の、滑稽な姿への嘲笑が含まれている。 ぼくはそれをいい歳こいて、今までずっとやってきた人間だ。 なぜ、自分を探さなければい…

主張する権利

私は君の意見には賛成しない。 だが、君がそれを主張する権利は命をかけて守ろう。 (ヴォルテールの友人)

寛容のパラドックス

「寛容のパラドックス」については、あまり知られていない。無制限の寛容は確実に寛容の消失を導く。 もし我々が不寛容な人々に対しても無制限の寛容を広げるならば、もし我々に不寛容の脅威から寛容な社会を守る覚悟ができていなければ、寛容な人々は滅ぼさ…

自分の基礎を作った本

「職業としての政治」いいですよね。 僕は「職業としての政治」と「市民政府論」の2つかな。あとあれだ、「法の精神」。 この3つがやっぱり感動しましたね。 マックス・ヴェーバーは「官僚とは何ぞや」みたいな、そういう世界観を形作った人で、「市民政府…

最悪な予測にして既に進行している現実

これは最悪な予測にして既に進行してる現実な気がするんだけど 建前の識字率は100%に近い一方で論理的に日本語を扱える人とそうでない人の格差はますます広がる。 いくらでも文章が読める人とTL上の1ツイートを読むのが限界の人 まとまった量の論理的な文章…

老害よりもタチが悪い「ソフト老害」

40代の人は「老害」と聞くとどんなイメージを持ちますか?老害をネットで調べると、 「自分が老いたのに気づかず(気をとめず)、まわりの若手の活躍を妨げて生ずる害悪」 と出てくる。ある政治家が思い浮かんだりしませんか? 60代、70代でその会社のことを…

「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」の元ネタ

I brought you back your artillery. I cleaned it and loaded it up. Take my tip - Don't shoot it at people, unless you get to be a better shot. Remember? (意訳) お前に銃を渡しておく。清掃して弾も込めておいた。だがいいか、人に向かって撃つな。…

読書体験を通じて、左翼的な理想主義に一度も傾倒していない人は信用できない

読書体験を重ねた人は、必然的に一度は左翼思想に傾倒すると僕は考える。人間や社会に対する理想が純化され、現実が汚れて見えて仕方がなくなるからだ。 しかし現実は、左翼的な理想主義者には辛い世界だ。左翼的な思想だけでは世の中は動かない。多くの人が…

イザとなったらこれ飲んで死んじゃえばいいんだから

こういう本を書こうと思った理由は、強く生きろ、自殺は弱いもののすることだ、などということが平然と言われている生き苦しい世の中に風穴をあけて、ちょっとは生きやすくしたいからだ。 僕の知人に、それを飲んだら平気でビルから飛び降りちゃうほど頭のな…

DIE WITH ZERO

考え方の幅を教えてもらえるというか、それはもう選択ですけど、お金をたくさん持って、死ぬ時にちゃんといっぱいある状態で相続したりっていうのもそうだし、でも経験に還元したい人はそれでも全然OKだよねっていう、そういうのを肯定してもらえるような考…

SFだけの時間

SFってすごく変な世界で、ときどきSFブームってのが来るんですよね。それであいだに冬の時代がある。 冬の時代は「SFって誰が読んでるの?」って状況になるんだけど、でもずっとコアな人たちは読み続けている。 だからSF大会は世界のペースとは関係なく、我…

ハードボイルド

強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。 (If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.) (フィリップ・マーロウ/レイモンド・チャンドラー)

無知になる資格

意見は認められない。情報に基づいた意見は認められる。誰も無知になる資格はない。 (ハーラン・エリスン)

秘密

昔からずっとそうだ。 私はこんな秘密を明かしたよ、だからあなたの秘密をちょうだい。そうじゃないとフェアじゃないでしょう。 そんな風に、欲しくもない情報をいきなり突きつけてきたくせに、見返りを求める人ばかりだ。相手の奥底を覗きに来る人ばかりだ…

社会の一員

最近、わかったことがあります。 それは、社会からほっとかれるためには社会の一員になることが最も手っ取り早いということです。皮肉ですよね。でも真実です。 ちなみに、社会の一員になるとはつまり、この世界が設定している大きなゴールに辿り着く流れに…

生きているうちはピエロ

僕にとってはね、僕の小説よりも僕の行動のほうがわかりにくいんだって自信があるんです。だからわからない人にはわからない、それでよろしい。 あるいは僕が死んでね、50年か100年経つとね、「あぁわかった」という人がいるかもしれん。 生きてるうちは、人…

熱い文章を書くコツ

接続詞を省け。「しかし」とか「ともかく」とか、そういう接続詞を省けば省くほど、文章の温度が熱くなる。 文末の「と思う」とか「なのだろうか」という疑問詞みたいなものも全部省け。そんなもん書いて、そこで正確性を期そうとしても、読者はそんなの読ん…

本当に面白い話

本っ当に面白い話は、何っ回見ても面白い。 (Swery)

人生に、良き迷いを

少しややこしい読み物なので、読了できない方はいらっしゃいます。しかし「それでも比類なく楽しい」と言われる読み物を作っていきたいと思っています 解かれるのが目的ではなく迷わせるのが目的なのです 人生に、良き迷いを! (梧桐重吾)

防衛機制

時が経ち、恐怖が積み重なるにつれ、心は一種の自己防衛的な無知を分泌しているように思える。 (ジョージ・オーウェル)

見られていることを意識することは趣味の質そのものの向上につながる

本や映画でも、単に観て終わりではなく感想をアウトプットすれば誰かが読んでくれるかもしれない。見られていることを意識することは趣味の質そのものの向上につながる。 (ヨッピー)

未来のために

かつてはその人の膝の前に跪いたという記憶が、今度はその人の頭の上に足を載せさせようとするのです。 私は未来の侮辱を受けないために、今の尊敬を斥 (しりぞ) けたいと思うのです。 私は今より一層淋しい未来の私を我慢する代りに、淋しい今の私を我慢し…

勝者には何もやるな (Winner take nothing.)

他のあらゆる争いや戦いと違って、前提条件となるのは、勝者に何ものをも与えぬこと―― その者にくつろぎもよろこびも、また栄光の思いをも与えず、さらに、断然たる勝利を収めた場合も、勝者の内面にいかなる報償をも存在せしめないこと ――である。 (ヘミン…

日本の面白さ

日本人はな、猿まねの民族と言われておるが、外国に行っても卑屈になってはいかんぞな。西欧とて、模倣を繰り返してようやく猿まねが終わったとこじゃ。イギリスもフランスもドイツもロシアもまねしあい、盗み合うて文明をつくり上げた。西欧は15世紀にそれ…

苦痛と快楽

苦痛がなければ、いったい人生にどんな快楽があろう。 (ドストエフスキー)

老後はゆっくり本を読もうと思っている人に言いたい

老後はゆっくり本を読もうと思っている人に言いたい。 今、読め。 (佐藤智)

生活

「生活? そんなことは召使いどもに任せておけ」 (Vivre? les serviteurs feront cela pour nous.) (アクセル・ドーエルスペール)

国のために死ぬことを失った世代

三島(由紀夫)、あの人と同じ問題意識を持っているのは、1930年代生まれの方たちですよね、大体。敗戦の時にティーンエイジャーだった人たちですね。 この人たちは「戦争で死ぬ」ということを、男の子の場合みんな覚悟していたわけで、そのことを自然に受け入…

誰がために

多数派か少数派かって言ったら、少数派のために書きたい。 (坂元裕二)