副業ではなく複業

資産形成って投資だけではなくて、投資と事業、
自ら事業を興すっていう観点もすごく大切ですよ。

変な話、トヨタ買ったはいいけどさ、買ったら最後、あとは祈るしかないじゃん。
神社行って。上がれ上がれ~って笑

これもうどうにもならない、手の施しようがないんだよね。
俺株主だからって、トヨタに「もっとこうしたらいいんじゃないか」って言うこともないしさ。

投資って、ちょっと下品な言い方をすると、「他人のふんどしで」感がありません?
もうどうにもならない、我々の努力の範囲を超えちゃうのが投資ですよね。

自分は政治家としてはちょっとイマイチでしたけども、政治家でいろんな問題意識はね、
夕張が財政破綻したとか、地方が衰退しているとか、そういうのをきっちり歯止めを
かけていかなければいけないと。

と同時に、自分が証券会社にいた時の、投資スキームの開発の知識を自分なりに活かして、
地方創生事業、地方の新規創業者の起業支援みたいなことを今やってんですよ。
これが上手く成功すると、後々収益化してきますよね。

何度も言うけど、投資はNTTの株買ったら最後、祈るしかない。
だから、自ら事業をするっていうのはとても大事。

そういう意味では、(国山)ハセンさんとかも「アッコにおまかせ!」より
はるかにイキイキしてるじゃないですか。もう全然じゃん、顔色も。

(とてつもなく大きな壁がそこにはあったので。サラリーマンとしては)

でも、僕からすると、その壁も大事にしても良かったんじゃないかなと思う。
今の日本の社会はさ、「アッコにおまかせ!」をやりながら、この「PIVOT」も
できないっていうのが問題だよね。

資産形成で大事なのは、これからは複数の業、本業・副業、セカンド業務じゃなくて
複数の収入源、業務をやるっていうことはすごく重要じゃないかなと思いますね。

何か事業をやろうと、起業しようという時に、ひとつ僕からのアドバイスで、
ぜひ皆さん、銀行に行ってください。

「日本人はもっと銀行を使いこなせ」っていうのが僕の考え方なんです。

新規事業を立ち上げるのにお金を貸してくださいと。
新規事業の融資の申し込みに行ってくださいよ。

銀行員もプロだから、「貸した金が返ってくるか?」っていう視点で考えるじゃない?
そうすると、その事業計画が上手くいきそうだと思ったら融資されるし、
厳しいなと思ったら融資されない。
何か始めるとき、自分の事業計画が上手くいくかどうかの答え合わせになりますから。

赤でも緑でも青でも、いっぱいありますから。
いろんな銀行が世の中にありますから。

だからそういうところに、ちょっと青写真でもいいから、こんなことをやって
このぐらいお金が必要なんだけどっていうのを、5行ぐらい回ってみてくださいよ。

そうするとね、こんなに銀行員によって対応が違うかと。
ここは全然話聞いてくれなかったけど、ここは本当に親身になって聞いてくれて、
一緒になって書いてくれて、こうしたらどうですか、ああしたらどうですかと。
そういう銀行もありますから。

だから銀行に行くっていうのは、僕はすごくおすすめですね。
相談するのはタダですから。

どんなスモールビジネスでもいいんで、自分の手金だけで何かをやるよりも、
銀行から少しお金を借りて、銀行員と相談しながらやるのはおすすめですね。

僕の地方創生事業も、やっぱり銀行といっぱい話しましたから。
で、銀行の方が「それは面白いですね」と。「是非応援したい」と。
「頑張ってください」って融資がついたから、「あ、これはいけるな」と。
自分にも自信がつきましたしね。

我々は金利を払ってるわけですから、払っている分のサービスを受けなきゃダメですよ。
今こういう悩みがある、「なかなか人手が確保できない」とか「資源が高くて困ってる」とか
そういったことも銀行員に相談すると。

赤とか青とか緑のメガバンクだと、ちょっとなかなか最初は大変だとすると、
信用金庫はすごく使えます。

地域のスモールビジネスをやるには、ぜひ皆さん信用金庫に行ってください。
すごくいいと思いますよ。

一人で考えていてはダメなんですよ。
会話の中で「こういう事をやってみたい」とか、議論の中でアイデアって
固まっていきますから。

人と話すって、すごく大事ですよ。

杉村太蔵