(政権は選択できたほうがいいと思うが、完全野党でチームを組むのは危ない?)
そこは多くの有権者の思いとして、やっぱり外交・安全保障は、なかなか野党連合には
任せられないという思いがあるんだと思います。現に立憲民主党さんでも、未だに「安保法制は違憲だ」という意見もあるので、そうすると
そこに基づいて日米のガイドラインなんかも作られているので、じゃあ今の日米同盟とか
日米関係はハナからチャラなんですか?となると、やっぱりちょっと任せられないなと。
結局ね、外交は「近所づきあい」なんで。
例えばなんか家督相続が行われてですね、お父さんから息子さんに移ったとしても、
やっぱり近所づきあいは同じにやってもらわないと厳しいよね、みたいなところはあって。そこがやっぱりなかなか日本で政権交代が起こらない1つの理由になってるのかなと。
だから私は、もし野党がやるんだったら、外交・安全保障や、原発含めエネルギー政策とか、
こういった国家の運営の基本に関するところについては、きちんと一致させてやらないと。政権取ってから「さぁ外交方針どうしましょうかね?」みたいになると、とても不安で
任せられないし、その隙を狙ってくる外国勢力が必ずありますから。
そういうところでしょうね。
(そうすると一生政権交代はできない?)
過去の政権を見ると、細川政権も、あるいは2009年の民主党政権もそうだったんですが、
必ず自民党出身者が一部入っていることが、ある種の安心感とアンカーになってたということは
否めないと思うんですよね。だからそういう与党経験、あるいは政府の経験、まぁ私は役人として政府の経験はありますけども、
まったく行政経験がない中でやるということに対しての不安をどう払拭していけるのか。
これは野党が政権を取る時に、とても重要なポイントになると思います。
(玉木雄一郎)