頭の良い人間っていうのは、「どんなに他人が思いどおりに動かないのか」ということを知ってる。
それどころか、「どんなに自分自身が思うとおりに行動してないのか」っていうのも自覚しちゃう。頭が良いと、どんどんどんどんネガティブ思考になっちゃうんですよ。
「人生の成功には理由がない」っていうのが、たとえ真実だとしても、
この真実は僕らの心を一切明るくしてくれないんですよ。「頭の良い人はなぜ不幸なのか」
このテーゼも僕らを全然楽しくしてくれないんですよね。
そう、僕らが何か、成功するにしても何にしても、チャレンジするためには元気が必要なんですよ。
元気のためには、嘘でもいいですから、「成功には法則があるんだ」と思い込んだり、
「やろう!」っていう気を出すのが大事なんですね。
つまり、頭を悪くすることが大事。
「好きだから、あの人を信じてみるの!」とかですね。
頭が悪いけど、それでギュッとやると、人間っていうのはやる気が物凄く出るんです。このやる気のオン/オフっていうのは、頭の良さっていうのを制御して、
あえて低レベルに止めることで出てくるんです。
(岡田斗司夫)