知的であるかがわかる五つの態度

一つ目は、異なる意見に対する態度

 知的な人は異なる意見を尊重する。

 そうでない人は異なる意見を「自分への攻撃」とみなす。

二つ目は、自分の知らないことに対する態度

 知的な人は、わからないことがあることを喜び、怖れない。また、それについて学ぼうとする。

 そうでない人はわからないことがあることを恥だと思う。その結果、それを隠し学ばない。

三つ目は、人に物を教えるときの態度

 知的な人は、教えるためには自分に「教える力」がなくてはいけない、と思っている。

 そうでない人は、教えるためには相手に「理解する力」がなくてはいけない、と思っている。

四つ目は、知識に関する態度

 知的な人は、損得抜きに知識を尊重する。

 そうでない人は、「何のために知識を得るのか」がはっきりしなければ知識を得ようとしない上、役に立たない知識を蔑視する。

五つ目は、人を批判するときの態度

 知的な人は、「相手の持っている知恵を高めるための批判」をする。

 そうでない人は、「相手の持っている知恵を貶めるための批判」をする。

(安達 裕哉)