幸福は創造の敵

他の若い子はね・・・みんなもう目がキラキラしてたのよ。
充実した学生生活、友人や恋人とともに光り輝く青春を謳歌してきましたっていう瑞々しいきれいな瞳。

だけど満たされた人間っていうのは、満たされているが故にモノの考え方が浅くなるの。
だって深く考えなくても今幸せだから。

幸福は創造の敵。
彼等にクリエイターとしての資質無し。

そういう幸せな連中に比べてジーン君は、社会に居場所がない人間特有の追い詰められた目をしてるの。

現実から逃げた人間は、自分の中に自分だけの世界を作る。
まさに創造的精神生活。

心の中に蠢く、社会と切り離された精神世界の広さと深さこそが
その人のクリエイターとしての潜在能力の大きさだと私は確信しているの。

 

それに絶対女優に手を出さないだろうし。

 

(ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット)