AIの脅威

僕もAIの、ある意味脅威というものはすごく感じていましたね。

何が怖いかって、AIが人間化していくことなんていうのは、
別に僕は怖くないと思っていて。

一番怖いのは、多くの意識が、多くの意識を持っている人間というものが、
均一の思考とか、均一の思想になっていってしまうことっていうのは・・・
(AIが)自由に人間をコントロールできる可能性は全然あって。

顔が見えないわけですから、もしかしたらAIかもしれないわけですよね?
たくさんの「いいね」とか、それこそバズってるのなんて。
それだけ情報操作は簡単にできるんだろうと。

「いいね」をもらうことが、これが幸せなんだとなっていくこと、
これが面白いんだってなっていくことにみんなが合わせていってしまうことの
恐ろしさっていうのは、ここ数年で加速度的に僕は感じてはいます。

それこそ不条理な、難解な、わかりづらいって思うものかもしれないけど、
その場所にいることによって、その肉薄を感じることによって、
(人間は)感じることはできるのは確かであって。

つまり、多分今のところAIが理解できないと思うから、
何となくそういった脅威ともなりうるものにも意識しつつ、
ある肉(体)を持って、お芝居をしていられたらいいなとは思ってはいますけどね。

高橋一生