社会の構造が更生を認めていない

死刑とか更生とかって、こういう場所で語ってますけど、大半の人が興味ないんですよ、
世の中のほとんどの人が。

「更生させましょう」とか言ってはいるんですけど、社会の構造としては
更生を認めてないですよね、気持ち的には。
無理だと思ってるんで、多分みんなが。

だから、近くに寄って欲しくないから関わらないようにしようって。
関わらないようにされたってことは更生の余地は無いじゃないですか、
社会的に孤立するんで。

じゃあ誰が認めてくれるかって言ったら、更生できそうにない人達の場所に
行くしかないですよね。
そういう構造は、なんとなく残っちゃってるんで。

僕も、今は皆さんと一緒に仲良くやらせてもらってるかもしれないですけど、
あの場所にいた時って、更生とか考えたこともなかったですし、
一生こうやって生きていくんだろうなっていう日々を送ってたんで。

そういう人達がまずたくさんいて、そこと関わらないようにしてる人達がいて、
関わってなんとかしたいと思っている "一部" の人がいるだけで。

だからなんか、社会的な構造として、全員が本当は「どうでもいい」と
思ってんだろうなっていうのは、なんか素直な気持ちですね。
こういう死刑の問題もそうですし、更生、未成年の問題もそうですし。

兼近大樹