それ、言う必要ある?

僕の元にたくさんの質問がきます。
みんな、いろいろな悩みを持っているものです。
悩みは文章でくるので、その人の「見た目」で判断することはありません。

「見た目」に問題があったり、話し方にクセがあったり、コミュニケーションが
取りにくかったりするケースはあると思います。
ただ、それ以外の悩みであれば、あまり落ち込む必要はないと思います。

ほぼ全員に共通して言えるのは、「言わなきゃわからない劣等感を持つ必要はない
ということです。

「学歴がありません」
「女性と付き合ったことがありません」
「年収が少ないです」
「育ちが悪いです」

そういったことは、すべて、ぱっと見ではわかりません。
あえて自分から話し出さない限り、相手に伝わることはないですから。

そんな悩みを持ち続けても、あまり仕方ないんじゃないかなと思います。

それだったら、学歴や年収や育ちをカバーするものに時間をかけたほうが、
人生は有意義になります。

話し方がスマートだったり、ロジカルだったり、清潔感があったり……。
身の回りで取り繕うことができるものは、どんどん磨いたほうがいいですよ。

たまに、経歴詐称がバレて、炎上してしまう人が現れますよね。
あれって、おそらく表面的に磨くことに邁進してしまって、行きすぎちゃった例ですよね。
テレビに出ていたあるコメンテーターの人も、経歴詐称で消えてしまったことがあります。

でも、私たちは、彼の日常での話や討論などを聞いていて、ぜんぜん気づきませんでしたよね?

たしかに、メディアに出るような人は経歴詐称はしないほうがいいかもしれませんが、
一般的な社会生活レベルであれば、少々のウソはダマし通せてしまいます。

それで自分も周りも、なんの問題もなく暮らせているのであれば、
個人にとっての小さなウソも、別に問題はないのではないかと思ったりもします。
まあ、程度の問題はありますがね。

昔はすごく太っていたり、髪型がダサかったり、姿勢が悪かったりするような人でも、
生まれ変わって別人のように暮らせているのであれば、わざわざ過去を掘り返す
必要なんてありませんから。

だから、ヘタに落ち込んでいる人にかけてあげたい言葉は、先ほどの
「言わなきゃわからない劣等感を持つ必要はない」ということです。

今、この瞬間で生きづらさを抱えている人は、
今の自分を良く見せる方法」を磨くことに時間を費やしたほうが
いいのではないでしょうか。

西村博之