山田玲司という男

いうたら親父じゃないけどさ、なんていうんかな?
まあ遥かに年上ではあるじゃない。

20ぐらい年上の人が…20もは言いすぎか(笑)
そういう人が俺らと同じラインで「え?こんな熱い人おるんや」っていう、
それは感動したかな。

30迎えるか迎えやんぐらいのアラサーで出会ってるから。
その時に抱えてたなんか悩みとか、そういうものを玲司さんにぶつけるわけよ。

そしたらめっちゃへらへらして
「それ俺もあったよ、そういう時期」とかいうわけ(笑)
「だいじょぶよ」とか「ぜんぜん楽しいから」みたいな感じもそうやし。

はじめて教師とか、教授とかっていう関係じゃなく、
フランクになんでも話せる人生の先輩っていうか。
師匠でもないし、先生でもないし、親戚でもないし。

それでまた、友達かって言われたら、そこはまたちょっと違うんやけど。
なんていうのかなすっごい不思議な関係よね。

玲司さんがすごいのは、(人を)安心させるよね。
それがなんで安心させるかっていうと、あの人がもうボロボロやから(笑)

やっぱりずーっと悩んでるし、何かを抱えてて傷だらけになってる。
で、それでもご機嫌でおるっていうところで「大丈夫大丈夫!」っていうのに説得力がある。

むしろ変に「こうしたほうがいいよ」とか、
「いや、それはもう絶対早く就職したほうがいいよ」とか、
そういうことではないのよ。

「やりたいのやんなよ」と。
「だいじょうぶだから」みたいな。
やっぱりそこはすごいよね。

(奥野望)