(今後はどんな道に進むでしょう?)
たとえば野球をやめてタレントになる。
野球をやっている新庄だから相手にしてくれるけど、
本当のタレントになっていこうと思ったら演技力とか要求されるじゃない。ああいう世界は大変だよ。
最初は物珍しくて、そりゃあマスコミ受けはするだろうけど、継続は力だ。
そういう社会で揉まれるのも、彼の性格からしていいんじゃないか。
(いずれ野球界に戻りたいと言うかもしれないですね)
監督ならやるだろ。コーチは嫌だっていうよ。
監督対決?そうかあ、日本ハムの監督がいいんじゃない?
やらしゃあいい。そういうチームが1つくらいあってもいい。
真面目なチームばっかりだからな。
(最後にメッセージを)
日本ハムにしても、パ・リーグにしても、プロ野球にしても、
1つの財産だから、去っていくのは損失だよ。長い間、監督をやってるけど、人気者を育てるのは無理なんだよ。
ほとんどマスコミが作ってくれる。そういうマスコミ受けする選手を育てるってのは大変なこと、至難の業ですよ。
新庄にはそれがあったということです。
(野村克也/2006年)