一番褒めてあげなきゃいけないのは「うまくいかなかった人」

僕はね、「守護神」でいたいんですよ。
「この人に相談すれば、絶対に自分のことを肯定してくれる」と思える存在ですね。

今の時代、そういう「無条件で人の味方になれる大人」が、世の中にもっと必要だと思うんです。

僕はね、世の中で一番褒めてあげなきゃいけないのって「うまくいかなかった人」だと思うんですよ。
失敗して、自信を失って下を向いてるときこそ、まわりが褒めて前を向く手伝いをしてあげなくちゃ。

ほとんどの人はうまくいってないとき、自分はダメなやつだなあ、ここから逃げ出したいなあってなっちゃう。
なのにみんな、「うまくいった人」ばっかり褒めるでしょ!

だから「デキる人」は自信をつけてどんどん「デキる人」に、
「デキない人」は自信を失ってますます「デキない人」になってっちゃうのよ。

今はそうやって、「自分は価値のない人間なんだ」とドロップアウトする人が
うまれやすい構造になってる気がするんですよね。

「デキないやつ」なんてレッテルを貼られてる人も、チームに貢献してるもんなんですよ。

たとえば会社も、「成果」を示せない人は「デキないやつ」扱いになるけど、
「デキないやつ」は案外人間関係を円滑にする貴重なクッションになったりするんです。
会社には見えない「成果」を出してるかもしれない。

「成果」という一つのベクトルだけで評価する会社が多いから、
デキない人は自分の価値を見失って苦しくなっていく。

だから会社にも、「守護神」って役職を作ったほうがいいと思うんですよ。

学校でも会社でも同じだと思うんだけど、
うまくいってない人は「育つ」なんてムリなの。

「育てる」前に、まずは前を向かせてあげなくちゃいけない。
みんな、そこをすっぽ抜かしちゃってるんですよ。

まずは、その人の自尊心を「守る」。
「育てる」のはそこからです。

「守る」と「育てる」は役割分担したほうがいいんです。

今は「育てること」ばかりが注目されてる。
「守ること」にももっと着目されたら、心が折れてしまう人はグッと減ると思いますよ。

関根勤