人生は「何も起こらないRPG」

僕、ホントに自分と他人を比べないんです。

極論を言うと、僕、自分が死んだらこの世界なくなると思ってるんですよ。

…わかります?

たとえば今この場所にいる皆さんは、「僕の人生の登場人物」でしかない。

もちろん今だけじゃなくて、日常で出会う嫌いな金持ちもイヤな先輩も、
「そういう設定のキャラ」です。

僕の人生に登場するキャラなんで、僕が死んだらキャラもいなくなるし、
世界もなくなります。

「自分と人を比べない理由」もそれです。

僕の人生において、僕以外は全員モブキャラじゃないですか。
モブキャラと自分を比べてどうすんの?って思う。

金持ち設定のやつに、「なんであいつあんな金持ってんだよ」って
イラついたって仕方ないじゃないですか。
「富豪キャラ」がどんだけ金持ってようが、そういう設定のやつなんで
べつに嫉妬のしようもないし、何言われたって関係ない
ですよね。

このゲームの主人公は、あくまで僕なんで。

だから人生って、「与えられた設定のなかで、どんだけ面白いことできんの?」みたいな感覚なんですよね。

この本でやってるのも、「与えられた平凡な人生をどんだけ面白く描き出すか」ってことなので。

僕の世界のモブキャラの人たち、悩みすぎなんですよ。
いや、お前の人生なんか何もないに決まってんじゃん。だって、モブキャラなんだから
って言いたいですよね。

でも、言ってる意味わかりますよね?
互いに互いのモブキャラでしかないんですよ。

僕以外の全員から見たら、僕もモブキャラ。
そりゃ人生に事件なんて起こるわけないですよね。

人生って、「何も起こらないRPG」なんですよ
そんなモブのRPGでどれだけ遊べるかなっていうのが、僕のスタンスですね。

岩井勇気