ストリート・スマートには課題しかない

世に言う「ブック・スマート」と「ストリート・スマート」っているじゃないですか。

要は、勉強で賢くなって優秀になって、ビジネスパーソンとして突き抜けたタイプと、
高卒か中卒かヤンキーなんだけど、地頭で成り上がって意外といい突き抜け方した人、
朝倉未来とかわかりやすいと思うんだけど。

で、ストリート・スマートの人と僕よく会うんだけど、
ストリート・スマートの人がなんで強いかというと「課題しかない」から。

「金が無い」とか「腹減った」とか「あのライバルギャングどうやって潰そう」とか、
常に何かあるんですよ。

与えられる課題じゃなくて、自分の中で「なんでこうなんだ」って。
あと、ルールにムカついてたり。

(課題の量と質のどっちが大事なんですかね?)

僕が聞いてて思うのは「切実さ」。

要は生きていけないレベルの
「今日、町から逃げ出さなかったらあっちの不良に殺される」とか
「今日、パン盗まなかったら餓死する」とか。

だから、それが社会に出てもその力があり続けると、「なんでこれはこうなんだ」
「だったらこうやって解決しよう」とかってなる。

ブック・スマートの人の弱さは、課題が勉強として、問題としてしか来てないから、
いざ社会に出たときに、何も自分からは生み出さない。

眼の前のことを解くのは得意だけど、社会に出たら、上司から振られる仕事をやってる奴は、
サラリーマン以上にはなれない。金で言ったら年収1,500万以上にはなれないでしょ。

それ以上になりたかったら、自分で「これが問題でしょ」ってぶち上げて、仲間を引き連れなきゃ、
起業家みたいなことをやんなきゃいけない。

やっぱ強いのは、課題を見つけられる人だから。

ブック・スマートでデキる人は、先生に文句言ってたようなタイプで、ホリエモンとかひろゆきとか、
僕もそうなんだけど、「なんでダメなんですか」って。

それは課題の認識なんだよ。
「こうやりなさい」って言われたら「なんでそうしなきゃダメなのか」を常に考えてて。

(箕輪厚介)