数学が実生活でどのように役に立ったか教えてください

僕は仕事が数学なので、境目が微妙ですが笑

ちょっとあまり数学とは関係ないかもしれないですけど、
前バリ島に旅行に行った時に、沖合の海にスキューバダイビングに行くツアーで、
フェリーで沖合まで行くんですけど、めちゃめちゃ揺れてて、
乗ってる人がみんなゲーゲーゲロ吐いている阿鼻叫喚の地獄になっていたんですけど
苦しんでいる人達がみんな2階建てのフェリーの端っこにダラーンとしているんですよ。
こう、揺れてるフェリーの・・・そこ一番揺れるとこじゃないですか笑

だから僕は、1階の中央線ど真ん中のところでこうやって仁王立ちして笑
そしたら全然楽でした。

そういう判断が一瞬でできるっていうのがやっぱり論理、ロジックだと思います。

(数学は考え方を養うというが、受験では結局暗記が必要じゃないのか)

やっぱり受験数学になると制限時間があるので、ある程度の暗記は必要ですね。

ただ、僕はもう高校のときの公式はサッパリ忘れてるんですけど、センター試験とか、
今は共通一次試験(*1) でしたっけ?それを1日かけて解けって言われたら、
公式を作るところから始めて、ちゃんと全部解けます。

入試は突破できないですね笑

(早稲田の政経で数学が必須科目となったが、文系でも数学が必要なのか?)

政治経済で数学が必要なのは当然です。
経済学で数字を扱うというのは皆さんわかると思うんですが、やっぱり新しい政策を打ち出していかないといけない、
そのために既に知られている理論とか公式を使っても先に進まないわけですよね。

いろんな理論を組み合わせて、そこに更に自分のアイデアを組み入れることで新しい政策を生み出す。
そのために、公式の暗記とか、ただの計算力ではなくて、論理力が必要で、
数学の勉強というのはそのロジック、論理力を鍛えるための勉強だと思ってます。

早稲田大学で数IAが入るということですが、最近の文科省の数IA・・・数年おきに変わるので難しいんですけれども、
近年の傾向はやっぱり統計学がかなり重要視されている。

(数学が得意な人の方が年収が高いというデータがあるが、そう感じるか?)

これはたぶん日本のデータで、それほど差がないんですけど、
アメリカでは非常に顕著に見えます。

たとえばGoogleとかAppleとかはもう、数学の博士号を持っている人をどんどん採って、
アメリカでは数学の博士号を持っていると引く手あまたです。

(千葉逸人)

 

 

*1 ・・・大学入学共通テスト