下村外し

安倍さんが亡くなってから重しになる人がいないので、
誰かが重しにならなきゃ派閥ってものがたぶん維持できないので、
森(喜朗)さんが良くも悪くもその重しになってるってことだと思うんですけど

じゃあ森さんが独断で (下村外しを) 決めたかっていうと、そういう訳でもないと私は思ってまして、
結局のところは派閥の、この五人衆 (*1) なり、15人のキーメンバーの納得というか、合意があって
今の体制ができたという風に思ってますし、実際そうなんでしょうから。

少なくとも下村さんがこの五人衆に入れないっていうことに彼らは納得したわけですから、
そこに利害の一致があったんだと思います、森さんと。

下村さんも政調会長までやった超重鎮ですから、仮にこの先行くとしたら相当な重職な大臣か
総理を目指すという立場だったと思うんですけど、そうなると彼ら五人衆が、自分の上にいる人が
できてしまうので、それよりは目の上のタンコブがいなくなるみたいなところで、ハッキリ言って
利害が合ったっていう事情があったんだろうと思います。

ここから巻き返せるかどうかっていうのが、まさに政治家の本分だと思うので、
下村先生がどれだけ巻き返してくるかな、というのを楽しみにしています。

(宇佐美典也)

 

 

*1・・・松野博一、高木毅、西村康稔萩生田光一世耕弘成