テレビで映画を観るのが好き

映画を観る手段は多岐にわたりますが、最近はあえてテレビ放送で観るのが結構好きだったりします。

適度に入るCMが、適度に作品を咀嚼する時間を作ってくれるし、切り方が下手だと逆効果だけど、
連続ドラマにおける「つづく」のような効果をもたらすこともある。

もちろん、トイレ休憩を兼ねることも多々あり(笑)
用を足しながら、「あれ凄かったな…」「この後どうなんだろ…?」と振り返る時間が自然に生まれます。

当然、選べる作品は限られますが、裏を返せばある種のキュレーションのようなものですし、
なんでもオンデマンドで観れるこの時代に、あえて放送に合わせて観るのも案外オツなもの。

迫力ではどうしたって映画館での視聴体験には敵わないし、放送時間に合わせた内容のカットや、
洋画なら吹き替えの問題*1 がありますが、その辺の是非は今回の主眼ではないので置いておきます。

また昨今では「ネットで実況しながら盛り上がるのが楽しい」と評価する向きもありそうな気がしますが、
私はさすがに集中力が削がれるし、初見なら自分の中で咀嚼する前に他人の感想を入れたくないので、
その楽しさのポイントは理解できるものの、今回の評価点には含めていません。

別の観点では、現代社会に慣れきった身には、モニターの前に黙って座り続けること自体が大きな負担。
そんな「もう戻れない変化」にも、そっと寄り添ってくれるということに気がつきました。

フロー状態に入って「あっという間の2時間」という体験は貴重なものだけど、年々減る一方なのが現実。
気合いを入れて観る作品は別として、日々の暮らしではテレビ放送ぐらいが案外よい湯加減なのでした。

書いていて思いましたが、これって映画の「2時間ドラマ化」なのかもしれませんね(笑)

*1:日本の吹き替え技術は、おそらく世界的に見ても相当ハイレベルな方だろうと思いますし、個人的には全然「アリ」です。たまに妙なキャスティングがあったりしますが、それもまぁご愛嬌w