若手の士気をあげるには?

その仕事が好きだとしても、決して、だからといってやり甲斐があるかどうかって
やっぱり個人個人違うから、んー・・・そうだねぇ・・・

「士気をあげる」っていう考え方を無くしたらいいんじゃないかなと思いますね。

残酷な言い方かもしれないけど、仕事をするっていうことで、機械を作る、
会社が売りたい機械を作るってことに対して、士気を上げるぞっていうのって
すごくこう、良い言い方じゃないけど労働者的な、やっぱり賃金労働者的な
考え方になっちゃうと思うんですよね。強い、昭和的な。

だからそんなことよりも、若手の人がもっとその職場に希望を感じられる何か・・・
難しいよな~

会社に勤めてて、若い人たちにやる気を持ってほしいって思うベテランの気持ちとさ、
この職場じゃねえなぁと思って離れていく人の気持ちを繋げるってホント難しいと思うんだけど、
やっぱり働くっていうことが楽しくて、意義があって、自分の暮らしを豊かにして
くれるんだっていうものがそこに内包されてなきゃ、士気なんかそりゃ上がらんし、
上げろって言ったって上がるもんじゃないって俺はもう割り切っちゃってるから。

だからなんとかそういう職場・・・例えばスポーツにしたってさ、
根性入れて練習しろって言われて練習してるだけの奴らなんて
大して育たないんだよ。

だとしたら、本当にこのスポーツをやっていたらどんな道が待ってるのか。
こんな活動したらこんな風になれるよ、この強さ手に入れたらこうなれるよって。
しかもその強さはこうやってやると簡単に手に入るよ、もっと上手くできるよって
いうことをたくさん用意して、毎日楽しいなぁ、トレーニングして技術を覚えて、
人生が成功していく道のりにいるなぁって思わせてあげることがすごく重要で。

同じトレーニングをするにしても、ここを注意してって、ここを考えたら
このトレーニングがより効果を発揮して素晴らしいものになるよっていう、
ワンテーマ・ワンヒントを与えてあげることで、選手たちがを
「あ、同じことやってるけど昨日までと全く違う。これは俺の身になるかもしれない」
って、ふと思わせてあげるだけでも、トレーニングは良いものになるし、
素晴らしいものに時間が変わっていくから、そういったものを手渡すことができる
指導者とか先輩でありたいなと思っているので。

機械メーカーに勤めて、ご自身の社会的意義だったりとか、そういったものを
感じるところあるんだろうけど、是非そこにもうひとつ、彼らがそこに従事する上で
さらにやりがいを感じて楽しいと思える何かをプレゼントしてあげるのが、
先輩の役目なんじゃないかなと思いますけどね。

まあ、俺はほら、集団で働いたことがあんまりないから、今フェンシング協会の会長とか
やってますけど、理事の皆さんとか事務局の皆さんとかがね、もっと素敵な仕事ができる
環境にしてあげられたらなって思うのに、力不足だなって感じることの方が多いし、
俺も偉そうに言えた義理じゃないんで、お互い頑張りましょう。

武井壮